2011年02月20日

ソムリエ試験対策講座 第四回 2011.2

第四回のテーマ 「フランスワインB」


まずは、ロワールです。


ロワール川流域の産地ですが、大きく4つの地区に分かれます。

河口から順に、ペイ・ナンテ地区、アンジュー&ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区、サントル・ニヴェルネ地区です。

河口は大西洋に面しており、メキシコ湾流(暖流)の影響をうけ、緯度の割には比較的温暖で、海洋性気候です。

内陸部になるにつれて、海の影響は次第に薄れ、大陸性気候の影響が次第に強まっていきます。

北半球では、北の産地ほど酸味の強い味わいになりますが、ロワール地方では東に行くほどということになります。


それでは、まず河口で最西のペイ・ナンテ地区です。

ここでは、ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)から、シロワインが造られます。

AOCは4つ。

ミュスカデ、ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ、ミュスカデ・ド・コトー・ド・ラ・ロワール、ミュスカデ・ド・コート・ド・グランリュー。

一番生産量が多いのは、ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌです。

シュール・リー(滓の上の意)という方法で造られます。


ペイ・ナンテ地区の東で上流のアンジュー&ソーミュール地区です。

ソーミュールのほうが東側です。

白はピノー・ド・ラ・ロワール(シュナン・ブラン)を主体に辛口から甘口まで造られます。

シャルドネやソーヴィニヨンが補助的に使われます。

赤・ロゼ用では、カベルネ・フラン(ブルトン)が主体になります。

それ以外では、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノー・ドニス、コット、ガメイ、グロローがあります。

ロゼだけを造るAOCは4つです。

甘口のものでは、カベルネ・ダンジューとロゼ・ダンジューの2つがあります。

この2つはぶどう品種が違い、カベルネ・ダンジューはカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランです。

一方、ロゼ・ダンジューはグロローが主体です。

アンジュー・ガメイはガメイ、アンジュ・ヴィラージュとソーミュール・シャンピニィはカベルネ・フラン中心で、いずれも赤のみです。

アンジューとソーミュールは赤・白ですが、発泡のアンジュー・ムスーとソーミュール・ムスーとクレマン・ド・ロワールはロゼ・白です。

クレマン・ド・ロワールはトゥーレーヌ地区でも造られます。

貴腐または過熟による甘口には、アンジュー・コトー・ド・ラ・ロワール、コトー・ド・ソーミュール、コトー・ド・ローバンス、コトー・デュ・レイヨン、カール・ド・ショーム、ボンヌゾーがあります。

コトー・デュ・レイヨンには、コミューン名を名乗れるものが6つあります。

最後に、シュナン・ブランから甘口から辛口まであるサヴニエールがあります。

サヴニエール・クーレ・ド・セランも同じで、ニコラ・ジョリーのモノポール(単独所有のAOC)です。

2011年教本 P160

AOCソーミュール・ピュイ=ノートル=ダム 2009.10.12認定 要チェック。




次は、トゥーレーヌ地区。

シュヴェルニィとオルレアン、どちらも赤・ロゼ・白の生産が可です。

とろろが、クール・シュヴェルニィ(白)とオルレアン・クレリィ(赤)など、一言加わると1色になります。

そして、クール・シュヴェルニィのぶどう品種はロモランタンです。

他に赤・ロゼ・白が認められているのは、トゥーレヌ(ムスーとペティアンも)、トゥーレーヌ・アンボワズとトゥーレーヌ・メスラン(これらは、一言加わっても3色のまま)、シノン、コトー・デュ・ロワール、ヴァランセがあります。

ヴァランセの白はソーヴィニヨン主体、シノンの赤はカベルネ・フラン(ブリュトン)主体です。

ロワールのカベルネ・フランと言えば、ソーミュール地区のソーミュール・シャンピニィ(赤のみ)、トゥーレーヌではシノンの他にブルグイユとサン・ニコラ・ド・ブ゜ルグイユ(どちらも赤・ロゼ)が有名です。

モンルイ・シュール・ロワールとヴーヴレはシュナン・ブラン(ピノー・ド・ラ・ロワール)から辛口〜甘口の白が造られ、ムスーとペティアンもあります。

ジャスニエールもシュナン・ブランからの白ですが、甘口はありません。

アンジュ、ソーミュール、トトゥーレーヌの3地区で造られるロゼ・ド・ロワール(ロゼの辛口)、クレマン・ド・ロワール(ロゼ・白の発泡)があります。


セントル・ニヴェルネ地区です。

大陸性気候で、夏と冬の気温差は著しいです。

栽培しているぶどう品種は、白がソーヴぃニョン(ブラン・フュメ)とシャスラ、黒はピノ・ノワールです。

ロワール河の右岸に、白のみのプイイ・フュメとプイイ・シュル・ロワールがあります。

プイイ・フュメはその名のとおり、ブラン・フュメのみからですが、プイイ・シュル・ロワールはシャスラを主体にブラン・フュメを混ぜてもよいことになっています。

プイイ・フュメはブルゴーニュ地方マコネ地区のプイイ・フュイッセ、プイイ・ロッシェ、プイイ・ヴァンゼルとごっちゃにならないようにしましょう。

その他に白のみは、カンシーでソーヴニヨンです。

赤・ロゼ・白が認められているのは、サンセール、メヌトゥー・サロン、ルイイでピノ・ノワールとソーヴィニヨンから造られますが、コトー・デュ・ジェノワだけは赤用にガメイをブレンドすることになっています。

2011年教本 P164

AOCシャトー・メイヤン 2010.11.22 認定 要チェック。



コート・デュ・ローヌ地方です。

北部と南部とでは、気候と土壌が全く異なります。

まず、北部地区はセプタントリオナルと言います。

緩やかな大陸性気候で、切り立った斜面に畑があります。

ぶどう品種は、白がヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌ、黒はシラー(セリーヌ)だけで、南部ほどはアッサンブラージュしません。

北から順番に色とぶどう品種を覚えていくしかありません。

まずコート・ロティは、赤でシラー(セリーヌ)を主体にヴィオニエを混ぜることができます。

なぜ赤ワインにわざわざ白ぶどうを使うのかといった疑問が起こります。

ギガルのセミナーに行った時の質問に対する回答は明快、昔からずっとそうしているからだそうです。

AOCとはそんなもんなんですが、もともと混植されていて一緒に収穫して醸造したそうです。

コンドリュー、シャトー・グリエはヴィオニエから白が生産されます。

サン・ジョゼフ、エルミタージュ、クローズ・エルミタージュは赤・白です。

エルミタージュ、クローズ・エルミタージュは左岸にあります。

エルミタージュはヴァン・ド・パイユ(藁ワイン)が認められています。

ヴァン・ド・パイユについては、ジュラ地方で詳しくやります。

コルナスはシラー100%で赤のみです。

サン・ペレイ(ムスーもあり)、クレレット・ド・ディー(発泡)、コート・ド・ディーはいずれも白のみです。

シャティヨン・アン・ディオアは赤・ロゼ・白です。


コート・デュ・ローヌ地方南部、メリディオナルです。

北部と違って、基本アッサンブラージュします。

まず赤・ロゼ・白とも認められているのは、コトー・デュ・トリカスタン、コート・デュ・ヴィヴァレ、ヴァケイラス、
リラック、ヴァントー、コート・デュ・リュベロンがあります。

赤のみは、ヴァンソーブル、ボーム・ド・ヴニーズの2つ。

赤・ロゼは、ジゴンダスだけです。

ロゼのみは、タヴェルのみで、リラックと共にローヌ河の右岸にあります。

そして赤・白はシャトー・ヌフ・デュ・パプだけで、認可されている黒・白の13品種に関する問題が頻出です。

シラー、グルナッシュ、サンソー、ムール・ヴェドルくらいは、すぐに言えますね。

なかなか、全部は覚えれないので苦肉の策です。

ルーサンヌはOKだけど、マルサンヌはダメ、あと引っ掛かりそうなものに、カリニャンもダメです。

VDNが2つ、ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズは白のみ、ラストーは赤・ロゼ・白でランシオもありです。

VDNとVDLの違い、どこの地方のAOCなのか、きっちりマスターしましょう。

2011年教本 P168

AOCリュベロン

AOCラストー 赤 2010.11.22認定 要チェック。


南部を中心に、地域名のコート・デュ・ローヌとコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュがあり、赤・ロゼ・白が認められています。

コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュの後ろに付記できるコミューンが18あります。


プロヴァンス地方およびコルシカ島です。

まず、プロヴァンスです。

生産可能色は基本、赤・ロゼ・白の3色可です。

例外は、レ・ボー・ド・プロヴァンス、コート・ド・プロヴァンス・サン・ヴィクトワール、コート・ド・プロヴァンス・フレジュの3つで、赤・ロゼです。

バンドルの赤はムール・ヴェドル主体で、18ヶ月以上木樽で熟成させることになっています。

コルシカ島は、最近出ていないような気がします。

ミュスカ・ド・カップ・ド・コルスがコルシカのVDNであることくらいは覚えましょう。


ジュラ・サヴォア地方です。

お恥ずかしながら、この地方のワインは一度も飲んだことがありません。

まずは、ジュラです。

ヴァン・ジョーン(黄ワイン)、ヴァン・ド・パイユ(藁ワイン)などの特殊なワインが造られるので、そのあたりがよく出ます。

AOCによって、生産可能色と上の2つのタイプが造られるか。

アルボアとコート・デュ・ジュラは、赤・ロゼ・白及びジョーン・パイユ共に可です。

レトワールは、白とジョーン・パイユが可です。

シャトー・シャロンはジヨーンだけのAOCです。

クレマン・デュ・ジュラは、赤・ロゼの発泡で瓶内二次醗酵です。

マクヴァン・デュ・ジュラは、ジュラ地方のVDLです。

ジュラ地方特有のワイン、ヴァン・ジョーン(黄ワイン)について。

サヴァニャンから白ワインをつくり、木樽で最低6年貯蔵、ウイヤージュ(補酒)もスーティラージュ(滓引き)も禁止です。

クラヴラン(62cl)と呼ばれる瓶につめます。

シェリーによく似ていますが、酒精強化はしません。

ヴァン・ド・パイユ(藁ワイン)について。

ぶどうの糖度をあげるために、藁やすのこの上や天井に吊るして乾燥させます。

これを、パスリヤージュと呼びます。

圧搾した日から3年は販売できず、このうち18ヶ月以上は木樽で熟成させなければなりません。

たいへん甘口のワインができ、ポ(375ml)につめられます。

コート・デュ・ローヌ地方のエルミタージュでもつくられます。

サヴォワ地方のAOCの可能色ですが、ヴァン・ド・サヴォワは赤・ロゼ・白でムスーとペティアンはロゼ・白、

ヴァン・ド・サヴォワ・アイズ・ムスーとペティアンは白のみです。

それ以外の、クレピー、セイセル、ルーセット・ド・サヴォワは白のみです。

2011年教本 P181

AOCクレピーは、ヴァン・ド・サヴォア・クレピーとなった。 要チェック。



南西地方です。

それぞれのAOCがどの地区にあるか、生産可能色とぶどう品種や甘口か辛口かなどが出題されます。

全部は大変なので、頻出のものだけ書きます。

まず、ベルジュラック地区です。

ベルジュラックは赤・ロゼ、ペシャルマンは赤のみ、モンバジャックは白(甘)、ビュゼは赤・ロゼ・白です。

オート・ガロンヌ地区のフロントンは赤・ロゼです。

カオール地区のカオールは赤のみで、コット(マルベック)主体です。

ピレネー地区のマディランは赤のみでタナ主体、パシュラン・デュ・ヴィック・ビルは白のみ、ジュランソンは白(甘)、ベアルンは赤・ロゼ・白です。

アヴェイロン地区のマルシヤックは赤・ロゼです


ラングドック・ルーションです。

僕が受験した2006年は、出題範囲に含まれていませんでした。

出題傾向を見ていると、日本国内の市場の規模に比例して出題数が変化していますね!

AOCが、ラングドックのものかルーションのものか区別できるようにしましょう。

サン・シニアン、ミネルヴォア、フィトゥーはラングドック、コリウールはルーションです。

VDLとVDNの違い、他の地方も含めてどこの地方のものかをきっちりおさえましょう。

ラングドックでVDNのみのものは、ミュスカ・ド・リュネル、ミュスカ・ド・ミルヴァル、ミュスカ・サン・ジャン・ド・ミネルヴォアです。

フロンティニャン、ミュスカ・ド・フロンティニャン、ヴァン・ド・フロンティニャンは、VDNとVDL両方です。

ルーションのVDNのみのもので、モーリィ、バニュルス、バニュルス・グラン・クリュ、リヴザルト、グラン・ルーションの5つはランシオも可で、もうひとつは、ミュスカ・ド・リヴザルトがあります。

ラングドックのVDLのみのものには、クレレット・デュ・ラングドックでランシオもあります。

ルーションのVDLのAOCはありません。

ついでに、コニャック地方のVDLはピノー・デ・シャラント、アルマニャックはフロック・ド・ガスコーニュです。



座学の後には、毎回本番と同じスタイルでデギュスタシオン(ティスティング)を行います。

白2種類、赤1種類、その他(スティルワイン以外のアルコール飲料)1種類です。

ワインのデギュスタシオンは、そんなに沢山のワインを飲まなくても、またそんなに高いワインを飲まなくてもできるようになります。

(そんなに高いワインは出しません。)

今回は、@フランスのリースリング 07 

    Aチリのシャルドネ 10

    Bチリのカベルネ・ソーヴィニヨン 09 の3種類をティスティングしました。


3本のワインそれぞれ @外観 A香り B味わい Cアルコール度数 Dぶどう品種 

           E収穫年 F生産国G相性の良い料理 をD以外は選択肢より選びます。

最近、Dも選択肢より選ばせているようです。

@・A・Bは選択肢の中から選ぶ数が決められており、それより多く選ぶと0点になります。

その他のアルコール飲料は、過去に出題された予想できるものを順番に出します。

今回は、バーボンウイスキーをティスティングしていただきました。

@主原料 A生産国 B銘柄 が5択で問われます。

答えは、@とうもろこし Aアメリカ Bバーボンウイスキー です。

これは飲んだことがないと判りませんが、年配の方は得意かも?

完璧に対策するのは大変です。

100点中3点なので費用対効果が合わないので捨ててもいいのですが、捨てすぎると点数がなくなるので、毎回1種類ずつやります。

2.20-2.JPG



現地買い付けワインのお店「たけや」http://takeya.ocnk.net/
posted by たあた at 19:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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